Story
私はもともと薬剤師として病院や調剤薬局に勤務していました。
今の医療は西洋医学がベースになっています。
病気になっている臓器を治すという考え方です。
しかし、私は20数年患者様にお薬を渡しながら、
モヤモヤとした感情を抱くようになりました。
果たして毎月毎月この薬をただ飲んでいるだけで
この方たちの病は本当に治るのだろうかと。
もっと別なアプローチがあるのではないかと。
もっと自分自身が前向きに自分の病(症状)と向き合う必要性があるのではないかと。
そんな中、患者様たちの傾向に気が付きました。
例えば怒りっぽい人は胃が悪い。
薬をまだかまだかとせっつく人は心臓の疾患を持っているなど。
心の問題が体に影響を与えているのです。
【中医学との出会い】
私は30代後半から、めまい、のぼせ、肩こり、頭痛など
更年期的症状を感じることが多くなりました。
内科や婦人科にいって症状を話すのですが、
検査結果が何でもないので、気のせいと帰されてしまいます。
ある日、内科にいって女医さんに話をすると、
その先生から漢方を試してみない?といわれ、飲んでみることにしました。
そうしたら少しずつ症状が楽になっていったんです。
そこから私の漢方、中医学への探究が始まります。
もともと薬局で漢方薬は扱っていたので西洋医学的な漢方の使い方は知っていましたが、
改めて学びなおしてみると、漢方には様々な使い方があることに驚きました。
【薬膳との出会い】
そうしてたどり着いたのが薬膳です。
私たちが日常食べている食物には栄養という力があります。
その一つ一つを知り、効率よく組み合わせることで、
健康に良い食事、病気にならない食事、病気を治す食事ができるのではないか。
そんな想いから本格的に中医学と薬膳について学びました。